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夜曲

Notturno (1905)
スパルタコ コペルティーニ
Spartaco Copertini (1879.7.1 Parma〜1952.7.11 Firenze)

 作者はイタリアの作曲家、音楽評論家。1906年にパルマ大学の物理科学数学科を卒業後、1908年にパルマ音楽院の作曲家を卒業し、その後はパルマ音楽院で教鞭をとった。
 本曲は1905年に作曲され、1926年にイル・プレットロ誌より出版された。原題のNotturnoはノクターン(Nocturne)のイタリア語であり、夜想曲とも訳される緩やかなテンポの抒情にあふれる楽曲である。
 本曲はA-B-C-A-B'の三部形式に依る(B'は結尾句に相当する)小品である。中間部の2つを含む3つの主題の他に、主題をまたいで登場する複数の動機がちりばめられており、シンプルな構成の中に味わい深さがある。また全ての主題が(主題内部での転調を含みつつも)主調で始まるのも特徴的で、対立を強調しない穏やかさの中での移ろいを楽しませる。

参考文献:
 石村隆行著、クボタフィロマンドリーネンオルケスター「Spleen」CDリーフレット
 中野二郎著「いる・ぷれっとろ」http://homepage1.nifty.com/yasu-ishida/

第40回記念定期演奏会より/解説:kiyota