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望洋の詩(2011)

宍戸 秀明
Hideaki Shishido (1959.Sendai~ )

 作者は1959年仙台市生まれ。現在名取市在住。宮城県立光明養護学校教諭。国立特殊教育総合研究所研修講師(平成9年度〜)。文部省「病弱教育の手引き−教科指導編−」編集協力委員。宮城県芸術協会会員。宮城教育大学時代はマンドリン部に所属し、ギターを弾く傍らマンドリンのための作曲や編曲を開始している。1999年の日本マンドリン連盟第6回日本マンドリン合奏曲作曲コンクールにおいて、「受容と変容〜病気や障害に悩む人とその家族のために〜」で第3位を受賞している他、秋田のドンパン節をモチーフにした「DON-PAN」、スペイン風の「Duende」、「風にのって」は「葉っぱのフレディー考」というサブタイトルが付き、支援学校の教員である宍戸氏ならではの作品であり、マンドリン合奏のために数々のユニークな作曲を行っている。
 「望洋の詩」には「海に向かう心穏やかに」、という奥付がついているが、これは作曲者曰く、鎮魂を意味するものではなく、海辺の住む仲間たちが震災後にもう一度集まって合奏できる事を願ってのもので、明るく表現して穏やかな海を表現したいとの意向を持っての事である。本作で謡われる海は宮城県の金華山を望む牡鹿半島御番所公園から見渡したコバルトブルーの南三陸の海との事を付記したい。

第42回記念定期演奏会より/解説:Yon & Kato