Silent, Oh Moyle
トーマス・ムーア
Thomas Moor

 1779年5月28日、アイルランドのダブリンに生まれたトーマス・ムーアは、後に詩人、風刺家、作曲家として成功した人物。トリニティ大学時代にアイリッシュ音楽復興の最初でもあったEdward Buntingのコレクションと出会い、その古いアイリッシュのエアを基にして自分の詩をのせ、たくさんの曲を作った。それらをまとめた「Irish Melodies」という楽譜は当時大変な評判となり、その作品は多くの言語に訳されて今も世界中で親しまれている。
 この曲は、ケルト神話の「白鳥になったリールの子」を題材としている。これは海の神リールが子供たちを可愛がる様子に嫉妬した継母エヴァが、魔法で子供たちを白鳥の姿に変えてしまうという物語で、1番では呪いをかけられた子供たちの悲しみが歌われ、2番ではその悲しみをムーアの祖国・アイルランドに重ねて描かれている。

'04 ウィンターコンサートより/解説:Megu


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