最後のヴォカリーズ
(1991)
柳田 隆介
( 1952. . sapporo〜 )

 作者は1952年北海道に生まれ、宮城教育大音楽専攻を卒業、作曲を福井文彦、佐藤真の両氏に師事。在学中は同大マンドリン部指揮者として活躍。77年には日本マンドリン連盟主催の第2回作曲コンクールにおいて「マンドリン合奏の為の二章」が1、2位なしの第3位に入賞。79年にも「Elegia」が佳作に入っている。近作には「フルートとマンドリンオーケストラの為の協奏曲」などがある。

 本曲は昨年取り上げた、ヴォカリーズNo.1の系譜に属する曲である。ヴォカリーズシリーズは宮城教育大出身の内藤淳一氏と宍戸秀明氏がそれぞれNo.2、No.3を作曲したが、これはその続編とも言える作品で、本作後は同名を冠した曲は作られておらず、氏の連作はその後 < Light Music >シリーズと「ポートレイト」というシリーズがあり、いずれもギターの響きが美しい小品である。

第23回定期演奏会より/解説:Yon


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